| 8月24日(月) |
| 13:00〜15:00 入学式・オリエンテーション |
15:00〜17:00 [講義1]松本の魅力 これまで、そして“健康寿命延伸都市”をめざして
■ 松本市長:菅谷 昭
皆さんにお伝えしたい松本市の魅力は、自然、歴史、風土、文化等数多くありますが、市ではそれを大きくまとめ、学問、山岳、音楽をキーワードとして「三つのガク都(学都・岳都・楽都)」で表わしています。身近に触れることのできるこれらの魅力をご紹介するとともに、本市が現在進めている、20年、30年先を見据えた新たな魅力あるまちづくり、「健康寿命延伸都市・松本の創造」についてお話いたします。 |
講義終了後 [ウェルカムパーティ]
講師の先生方、受講生の皆様同士で交流を深めていただけます。 |
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8月25日(火) |
9:00〜12:00 [講義2] 10歳若返る!「インターバル速歩」の秘密:4,000人のデータが示す驚異の健康増進法
■医学系研究科 教授:能勢 博
■ NPO法人熟年体育大学リサーチセンター 事業運営部長:源野 広和
信州・松本生まれの「インターバル速歩」をご存知でしょうか。5ヶ月間やれば体力が10%アップ!10歳若返った気分になります。今まで、中高年者4000人が実践し、体力向上の他、メタボ撃退、気分改善などの科学的証拠を得ました。まず、それを理解していただいた上で、皆さんに体験していただき、その運動データをわかりやすく解析します。この松本での経験がきっかけになり、すばらしい健康習慣が身につくでしょう。
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13:30〜15:30 [講義3] 松本城天守の歴史的価値と建築史上の魅力
■ 松本城管理事務所研究専門員:青木 教司
松本城天守は武田信玄の縄張りを継承し、石川数正が近世城郭としての体裁を整えた豊臣方の城です。家康監視の城として鉄砲戦に備えた戦略拠点として築造されました。複合扇状地の扇端に千トンの大天守を築くために石垣や天守台建設の数々の工夫、軟弱地盤の崩壊を防ぐ施設の施工や不定型な天守台への土台や柱の配置、軒先が下がらない工法の採用など建築技術史上魅力に溢れた天守です。二の丸・本丸を中心にご案内します。
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(C)信州大学/国宝 松本城 |
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8月26日(水) |
9:30〜11:30 [講義4]信州の高山蝶とその研究史
■ 農学部 教授:中村 寛志
信州の高山蝶とその研究史長野県には、タカネヒカゲやミヤマモンキチョウなど本州産の高山蝶9種がすべて生息しています。高山蝶は氷河期に大陸から渡ってきた蝶で、数万年以上もの地球の気候変動の中で、現在は信州の標高2000m以上の山岳域でかろうじて生息しています。この蝶たちの珍しい生活史を紹介するとともに、高山蝶に魅せられた人々の研究の軌跡をたどってみます。
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13:00〜15:00 [講義5] 信州のそば文化
■ 農学部 教授:井上 直人
−信州そばの美味さとブランド確立の秘密−信州蕎麦は日本一有名ですが、なぜでしょうか。信州蕎麦は江戸時代には「霧下蕎麦」といってすでに有名ブランドになっていました。焼畑の雑穀だった蕎麦が世界初のファーストフードになり、そして今や高級料理になったのです。作物学や歴史地理学からそのなぞをお教えします。信州蕎麦が美味しい理由はなんでしょうか。これには、気象、栽培、起源などが深く関係しています。この理由についてもお教えしましょう。 |
15:30〜17:30 [講義6] 信州で“そば”を知る 〜実践とうんちく〜
■ 長野県副知事:板倉 敏和
“そば切り発祥の地”信州で、そば打ちの実演を行います。打った後の“そば”は、実際に茹でて試食します。手打ちそばが「こんなに美味しいものか」と新たな発見をすることでしょう。そば打ちの基本はもちろん、道具の事や蕎麦の歴史、食べ方など、そばのうんちくも学んで下さい。一生の趣味との出会いになるかもしれません。 |
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8月27日(木) |
9:30〜11:30 [講義7] 雪と氷から探る地球環境変動
■ 山岳科学総合研究所長:鈴木 啓助
“降ってくる雪は真っ白でとても綺麗です。しかし、雪は大気の掃除屋さんでもあるので、空から小さなゴミや塵などを集めて降ってきます。これは、太古の昔からの営みですから、雪が降り積もって固まった南極の氷を調べると過去の大気環境の様子がわかります。また、雪や氷は暖かくなると融けてしまうので、温度変化のセンサーでもあります。雪や氷が記録してきた地球環境変動について考えてみましょう。
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13:00〜15:00 [講義8] 旧制高等学校−松本高等学校を例に−
■ 名誉教授:馬瀬 良雄
旧制高校は高等教育拡充のため1894年開設され1945年当時38校。1950年廃校。松本高等学校は旧制高校中第9番めとして1919年開校、名立たる文化人の輩出で知られます。辻邦生、北杜夫、熊井啓の高校時代の面影を追います。松高は、前半生日本高等教育史に功績を刻み、後半生あがたの森文化会館として蘇り300の登録団体が日夜活用し、地域文化創造センターとして世紀を超えて生きています。2007年重文指定。講義8は、あがたの森文化会館で受講します。
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8月28日(木) |
[講義9、10] 終日:フィールドワーク
講義9、10は、バスで大学から上高地に移動して受講します。(バス料金は受講料に含む。)講義後は大学に戻ります。
研究者と探る上高地:地形−地質探偵ハラヤマと探る、上高地生い立ちの謎−
■ 理学部 教授:原山 智
日本を代表する景勝地である上高地。どうしてこのような素晴らしい景観になったのか、実態はほとんど知られていません。170万年前に始まった超巨大火山活動に始まり、世界一若い花崗岩の上昇、梓川の流路変遷と堰き止め湖の出現、山岳氷河の形成・・と多くの事件が上高地には潜んでいたのです。北アルプスを踏査すること1600日。地質探偵ハラヤマとともに証拠物件を探ってみましょう。
研究者と探る上高地:植物
■ 理学部 准教授:高橋 耕一
上高地の美しい風景は多くの人を惹きつける一方で、観光開発によって帰化植物や低地の植物が観光客や車両とともに入り込んでおり、その生態系は脅威にさらされています。つまり、上高地の自然は本来の姿から変えつつあるのです。そこで、自然生態系だけでなく、人為的な影響も調べることで生態系の保全について考える機会を提供したいと考えています。
研究者と探る上高地:昆虫
■ 理学部 助教:東城 幸治
3000m超の急峻な岩峰に囲まれた上高地は、穂高連峰の「嶮しさ」や「荒々しさ」と共に、広く平坦な谷底を流れる梓川が醸し出す「穏やかさ」や「静けさ」とのコントラストにより魅力的な景観を創出しています。この背景には、過去の火山活動(地質的イベント)が深く関与しており、上高地に生息する生物たちもこの影響を強く受けてきました。上高地の成立史とも関連づけながら、上高地の生物を実際に概観してみたいと思います。
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8月31日(月) |
10:00〜12:00 [講義11]
環境問題における「あちら立てればこちら立たず」〜諏訪湖から学んだこと〜
■ 山岳科学総合研究所 教授:花里 孝幸
1960年代から大きな水質汚濁問題を抱えてきた諏訪湖では、近年になって、長年の水質浄化対策が功を奏し、アオコが激減し、迷惑害虫のユスリカの大発生がなくなりました。ところが、それに伴って漁獲量が減り、逆に水草は広く繁茂して、新たな問題が生じたのです。諏訪湖は、今、私たちに環境問題の解決の難しさを教えてくれています。講義では、私たちが今後どのように環境問題に対応していったらよいのかについて考えます。 |
13:30〜15:30 [講義12] 元気の源ー天寿を全うするためにー
■ 医学部 教授:大橋 俊夫
長寿県として知られる長野県は、同時に65歳以上の老人医療費が全国一安く、65歳以上で職業(農業や林業など)を持っている人口比率も全国で一番高い県です。この日本を代表する健康長寿県の代名詞がPPKであり「元気に生き抜き、病まずに死ぬ」という意味でこれからの長寿社会日本の理想と言われています。ところが近年の生活習慣の劇的な変化でPPKが危うくなってきています。この現実を紹介し解説したいと思っています。
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(C)信州大学/上高地/河童橋 |
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9月1日(火) |
9:30〜11:30 [講義13] 縄文時代、諏訪は日本の中心だった
■ 長野県諏訪実業高等学校教諭:三上 徹也
諏訪には、日本最古の国宝に指定された茅野市棚畑遺跡出土の縄文時代の土偶があります。このことを一つの象徴とするように、縄文時代の諏訪は本邦でも最も栄えた、当時の文化をリードする中心的な一つの地域として知られています。日本の屋根といわれる、さらにその真ん中にあるこの地が何故。具体的な繁栄の背景や姿を紹介し、当時の文化力の高さや、人々の英知に触れていただきたいと思います。
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13:00〜15:00 [講義14] 文化財から探る諏訪の歴史と文化
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諏訪市教育委員会生涯学習課文化財係主査(学芸員):小林 純子
中央に湖を湛え、周辺は山に囲まれている諏訪地域。信州で最も標高が高い盆地に暮らす人々が培った歴史や文化は、独自性と知恵に満ちています。諏訪湖と共に生き、かつ戦った歴史、冬の風物詩御神渡りや寒冷地ならではの習俗、全国に広がった諏訪信仰の多様な側面、その信仰を守り支えた人々、諏訪人が最大のエネルギーを注ぐ御柱祭などについて、現在に伝えられた文化財を通して紹介し、諏訪の歴史や文化の特色を導き出します。
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9月2日(水) |
9:30〜11:30 [講義15] 縁起に見る諏訪大社
■ 人文学部 准教授:渡邉 匡一
諏訪大社に祀られる神様については、建御名方命(『先代旧事本紀』や『諏訪大明神絵詞』など)とも、甲賀三郎(『諏訪の本地』など)とも言われ、それぞれの神様の縁起が人々の心をとらえ、諏訪の信仰を確固たるものにしてきました。本講義では、実際の本文を読みながら、古の人々が信仰した諏訪大社の縁起について考えていきたいと思います。
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13:00〜15:00 [講義16] 自然への敬虔な祈り、諏訪信仰
■ 人文学部 教授:笹本 正治
一般的に諏訪大社は建御名方命を祀っているとされますが、これは『古事記』や『先代旧事本紀』の考え方です。本来のご神体は守屋山であり、水分信仰がもとにあります。また水とともに風も信仰の対象でした。地元の人が抱いてきた自然への敬虔な気持ちが諏訪信仰のおおもとだったことを論じ、私たちが今何を失いつつあるかを考えてみたいと思います。
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9月3日(木) |
[講義17-19] 終日フィールドワーク
講義17-19は、バスで大学から現地に移動して受講します。(バス料金は受講料に含まれています。)受講後は大学に戻ります。
焼岳火山と、乗鞍火山に見る、火山の多様性
七島八島と諏訪信仰を歩く
■ 人文学部教 授:笹本 正治
■ 理学部 教 授:佐藤 利幸
■ 理学部
准教授:島野 光司
美ヶ原高原から霧ヶ峰にかけての夏は、様々な花が咲き乱れてとてもきれいです。その代表に七島八島があります。湿原の美しさは格別です。すぐ近くには下社の御射山の遺跡もあります。午前中は自然を楽しみ、諏訪信仰の一端に触れます。午後は諏訪大社上社を中心にして、諏訪大社を見学します。普通の人では入ることのできない拝殿の近辺まで近づき、諏訪大社を理解したいと思います。
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9月4日(金) |
9:00〜11:00 [講義20] 諏訪から眺める「日本列島の生い立ち」
■ 理事(教学担当):小坂 共榮
諏訪は日本を代表する大断層「糸魚川−静岡構造線」と「中央構造線」とが交叉する、日本ではここだけという特異な地域です。フォッサマグナという、これも世界的に見て特異な地帯の西縁に位置して、ユニークな地質学的特徴がみられます。この講座では、それらの特徴を紹介しながら日本列島の生い立ちにも目を向け、受講生のみなさんの住んでおられる地域との関係についても考えていただく機会にしたいと願っています。 |
12:00〜 修了式、さよならパーティー |
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